ダイバーシティ

ダイバーシティへの取り組み

多様な従業員が活躍できる風土の醸成を目指し、海外人材の採用や、女性活躍の推進、障がい者の雇用、LGBTQ+への理解促進等、さまざまな取り組みを進めています。
人事部門が軸となり他部門と協働で進める女性活躍推進プロジェクトや育児や介護に係る諸制度をより分かりやすく周知するためのマニュアルの整備など、働き甲斐と働きやすさを高めることを目指した施策を進めています。階層別研修においては、ダイバーシティをテーマにした研修を開催し、働き方改革、男性の育休取得やLGBTQ+、外国籍社員とのコミュニケーションに関する理解を深めました。
また、女性活躍推進では、次世代育成支援対策推進法や女性活躍推進法に基づく行動計画を策定し、テレワークによる育児と仕事の両立、育児休業の推進のための啓発や教育などを行っています。
障がい者雇用においてはそれぞれの事業所が法定雇用率を意識し、障がい者雇用を進めるために支援団体やハローワークとの交流を通じて、インターンシップの受け入れなどを積極的に行っています。特定の事業所においては10%を超える雇用率を達成しており、そこでの取り組みを水平展開できるよう進めています。

ダイバーシティ推進部での取り組み

ダイバーシティ推進部では、これまでの取り組みの強化とともに今後に向け、下記のようなさまざまな取り組みを行っています。

社内研修

社内での階層別研修では、LGBTQ+に関する講義に加え、各階層に見合った教育を実施しています。所課長級には「男性の育児休業取得」をメインテーマとし、副長級には「外国籍社員とのより良いコミュニケーションの取り方」、係長級・新入社員には「アンコンシャス・バイアス」について、4年次では「理想のワーク・ライフ・バランス実現に向けて」など、いずれも講義のみでは得ることのできないワークショップでの「体験」を重視しています。今後も受講者がダイバーシティを自分事として捉え、理解を深める場の提供と研修内容の充実を図ってまいります。

外国人材

海外現地法人の従業員が日本国内の事業所で勤務しながら、日本式の物流管理手法を学ぶ企業単独型「技能実習制度」を活用した人材育成を18年間にわたって展開しています。2023年1月からは空港グランドハンドリング部門で活躍するリーダーを育成する実習を開始し、現在では実習内容がより高度になる技能実習2号へのステップアップを実現しています。一方、今後さらに増大する航空需要への対応が必要なことから、海外において「特定技能」人材の育成を進めており、すでに数多くの外国人の方々に来日、活躍いただいています。

女性活躍推進

育休からの復職時のマインドセットと、職場全体の力を最大限発揮させる環境づくりのため、当事者と上司向けに個別に「育休復職セミナー」を開催し、女性活躍推進法で策定した行動計画を実行に移しています。2024年度は受講層を拡大すべく、eラーニングでの啓発活動を検討中です。
多様性が求められる時代にあって、経営にはさまざまなバックボーンを持つ人たちの意見が取り入れられなければなりません。女性活躍推進の目的もそこにあります。このような研修やeラーニングを通じて、女性社員のキャリア継続が可能となるよう、組織を上げて風土改革を進めてまいります。

障がい者雇用

KONOIKEグループの物流現場においては、障がい者を安定的かつ重要な戦力として雇用、処遇し、障がい者の方が意欲的かつ働き甲斐を持って就労できる職場づくりに成功している事業所があります。インターンシップ期間中にさまざまな作業を体験してもらい、個々人の特徴や個性を把握し、それぞれの特性に応じた作業に従事していただくことによって最大のパフォーマンスが発揮できるようにしています。もちろん日々の仕事の中では細かな配慮も欠かせないため、専任の担当リーダーを配置し常に彼らを見守り、サポートを行っています。今後このような職場モデルを水平展開し、多くの障がい者の方がやりがいを持って、活き活きと働ける職場の数を増やしてまいります。
なお、障がい者雇用を進めて行く上では、受け入れ側のマインドセットが重要となってきます。障がい者や高齢者など、自分とは違う誰かの視点に立ち、行動することを学ぶユニバーサルマナー検定講座の受講を経営幹部より始めており、今後すべての階層にまで広げてまいります。

KONOIKEグループ統合報告書2024

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