駐在員奮闘レポート~外注滅菌でインドの当たり前を変える村上 衛さん~
KONOIKEジャーナル
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こんにちは。KONOIKEグループです。
KONOIKEグループは、国内で培った滅菌業務のノウハウを海外でも展開すべく、2024年からインドでの滅菌市場に参入しました。
病院から預かった手術器材を洗浄・滅菌して返却する外注滅菌サービスを、グループ会社のSPD India Healthcare Pvt. Ltd.(以下、SPDI)を中心に展開しています。
今回の「駐在員奮闘レポート」では、SPDIでDirectorを務める村上 衛さんに、インドでの取り組み、その先に描く未来について伺いました。
―滅菌事業の拡大で、特に苦労したポイントは?
一言でいえば、「当たり前」が全く違うところからのスタートでした。大きく分けると、三つの壁がありましたね。
一つ目は、院内環境と感染管理への意識です。 犬や猿が歩き回っている病院もあるなど、日本の感覚からすると「ここで手術して大丈夫?」と思うような現場もありました。感染管理への意識も日本ほど浸透しておらず、それが現地では当たり前の状況でした。 二つ目は、「滅菌は自分たちでやるものだ」という自前主義です。 外注滅菌を提案すると、「自分たちの仕事を否定しているのか」と受け取られてしまうこともありました。 三つ目は、多言語国家ならではの言葉の壁です。英語だけでなく、州ごとに違う言語が飛び交い、インド人同士でも通じないことがあるほど。医療用語も絡むので、最初は本当に苦労しました。滅菌の外注化を知らない病院がほとんどのため、新しい仕組みを理解していただくには、時間をかけた丁寧な対話が必要でした。
一言でいえば、「当たり前」が全く違うところからのスタートでした。大きく分けると、三つの壁がありましたね。
一つ目は、院内環境と感染管理への意識です。 犬や猿が歩き回っている病院もあるなど、日本の感覚からすると「ここで手術して大丈夫?」と思うような現場もありました。感染管理への意識も日本ほど浸透しておらず、それが現地では当たり前の状況でした。 二つ目は、「滅菌は自分たちでやるものだ」という自前主義です。 外注滅菌を提案すると、「自分たちの仕事を否定しているのか」と受け取られてしまうこともありました。 三つ目は、多言語国家ならではの言葉の壁です。英語だけでなく、州ごとに違う言語が飛び交い、インド人同士でも通じないことがあるほど。医療用語も絡むので、最初は本当に苦労しました。滅菌の外注化を知らない病院がほとんどのため、新しい仕組みを理解していただくには、時間をかけた丁寧な対話が必要でした。
―SPDIを動かすうえでの、現地パートナーとの関係性は?
SPDIの経営の舵取りは、インド人CEOのヒテシュさんと私の二人三脚。現地スタッフと一丸となって、日々のオペレーションを支えています。
役割分担はとても明確で、
• ヒテシュさん:新規病院の開拓、価格交渉、関係構築など、「外(そと)」を担う営業トップ
• 私(村上さん):滅菌工場の運営、品質管理、社内統制など、「内(うち)」を担う現場・経営サイド
重要な契約条件や見積もりは、必ず二人でテーブルにつき、納得いくまで議論してから決めるようにしています。お互いの得意・不得意を認め合っていて、
「口を出しすぎないこと」もルールのひとつ。それが結果的に、衝突ではなく「補い合う関係」につながっていると感じます。外ではインド式のスピード感と
ネットワークを最大限に生かし、内では日本式の安全・品質・コンプライアンスを徹底する。ふたつの強みを掛け合わせることで、事業を前に進めています。
SPDIの経営の舵取りは、インド人CEOのヒテシュさんと私の二人三脚。現地スタッフと一丸となって、日々のオペレーションを支えています。
役割分担はとても明確で、
• ヒテシュさん:新規病院の開拓、価格交渉、関係構築など、「外(そと)」を担う営業トップ
• 私(村上さん):滅菌工場の運営、品質管理、社内統制など、「内(うち)」を担う現場・経営サイド
重要な契約条件や見積もりは、必ず二人でテーブルにつき、納得いくまで議論してから決めるようにしています。お互いの得意・不得意を認め合っていて、
「口を出しすぎないこと」もルールのひとつ。それが結果的に、衝突ではなく「補い合う関係」につながっていると感じます。外ではインド式のスピード感と
ネットワークを最大限に生かし、内では日本式の安全・品質・コンプライアンスを徹底する。ふたつの強みを掛け合わせることで、事業を前に進めています。
―日本とインドの文化・仕事観の違いには、どう向き合っていますか?
時間への感覚、書類や契約の重み、お金の支払い方…。挙げればきりがないくらい、仕事観の違いがあります。私が徹底してきたのは、いきなり「日本式に合わせてください」と言わないことです。まずはインドのやり方を受け入れたうえで、「ここだけは変えよう」とお互い調整していく。例えば出勤時間も、「何時から何時まで働くか、自分たちで決めて守ろう」と対話から始めました。怒るのではなく、根気よく説明を続けることで、今では自然と時間を守るようになってきています。基本はインド式。でも、安全・品質・コンプライアンスなど、譲れない部分は日本基準でしっかり高めていく。そのバランスを探る日々ですね。
時間への感覚、書類や契約の重み、お金の支払い方…。挙げればきりがないくらい、仕事観の違いがあります。私が徹底してきたのは、いきなり「日本式に合わせてください」と言わないことです。まずはインドのやり方を受け入れたうえで、「ここだけは変えよう」とお互い調整していく。例えば出勤時間も、「何時から何時まで働くか、自分たちで決めて守ろう」と対話から始めました。怒るのではなく、根気よく説明を続けることで、今では自然と時間を守るようになってきています。基本はインド式。でも、安全・品質・コンプライアンスなど、譲れない部分は日本基準でしっかり高めていく。そのバランスを探る日々ですね。