【前編】エンジニアリング本部が見据える「未来」
その一つは、鉄鋼業界以外のフィールドへの “拡張”。従来のエンジニアリング本部のお客さまだけでなく、KONOIKEグループの運輸事業に留まらず、化学・ガス・エネルギー分野をはじめとした多くのお客さまへ、グループ内のつながりを生かしたサービスを提案していく。
エンジニアリング本部・本部長の三好は「グループの主要なお客さまは、幅広い分野の大手メーカーであり、それぞれの企業と物流事業や生産工程サービスでの取引があります。まずはグループ内での情報交換から、社内外の協業となるつながりを拡大し、エンジニアリング業務の幅を広げていきたい。グループが培ってきたスキルやノウハウを組み合わせれば、新たなお客さまへの新しい価値の提供につながります」と強調する。
進行中の事例として、ガスや化学などのお客さまにも工事や保全業務を展開しており、従来は一つの拠点では完結できなかった業務を協業することで、ワンストップのサービスを提供している。
他にも、グループの特徴でもある幅広い業界のお客さまへアプローチしている。実際に、新規顧客のプラントメーカーや電力メーカー、重工業メーカーとの取引も生まれている。
そんなエンジニアリング本部の資源になるのは、専門的な知識とスキルを持った人材だ。事業領域の拡大に向けて、人材採用と組織づくりに注力している。
一方、KONOIKEグループの中でも専門性の高い部署になるエンジニアリング本部は、他部署から業務実態が見えにくい。エンジニアリング本部の南は、同部社員たちについてこう語る。
南:大前提で専門知識が必要な部署です。それをもとにお客さまからの信頼も必要になります。信頼を得るためには、日々知識をアップデートしていかないといけない。エンジニアリング本部には、意識が高い人が多くて、上位資格や新たな資格の取得を目指して勉強している人は多い。
そんな部下に対して三好は、常に社内連携の重要性を説き、社内外を含めたコミュニケーションの場を積極的に設けている。そこからの社員個々のさらなる成長を期待している。
三好:施工業者などとのつながりによって専門的なことを学ぶことも多いですし、お客さまから教えていただくこともあります。その中でいかに自分自身を成長させていくことができるかも大事です。みんなそういう意識を共有し合っています。
常日頃から個々のスキルアップを念頭において仕事に向き合う技術者たちには、ポジティブなオーラがあふれている。風通しの良さと結束力の高いチームワークを感じさせるエンジニアリング本部に組織づくりにおいて大事にしていることを聞いた。
三好:会社の先輩方の背中を見てきていますから、お客さまが困っていたらなんとかしようと前向きに考える。我々は工事以外の物流でもそれ以外でもグループとしてサポートできる。お客さまに頼まれたら、自部署で即対応できなくても、社内外から情報収集し、何とかやり遂げるということを昔からやってきました。それだけリソースがあるのですから、それを生かして、お客さまにも、社会にも役立っていくことだと思います。
南:そのためには、仕事内容も担当者個人も含めて相手や会社のことを知っていないといけない。そのつながりを大切にして広げていくことです。それは、エンジニアリング本部内の営業所間でもそうですし、グループの事業部同士に対しても同じです。それを現場も含めて全員で取り組んでいます。
※【後編】では、さまざまな経歴や経験を持った社員同士による本部のシナジーや、エンジニアリング本部全体の課題と今後の展望についてご紹介します。 :https://www.konoike.net/story/detail/20240403135501.html