今年で29回目となる安全品質活動発表会は、KONOIKEグループの安全・品質の向上を目的に、現場の改善取り組みを共有する社内イベントです。
今年は食品・食品プロダクツ・メディカル・エンジニアリング・国際統括・鉄鋼・空港・生活関連本部から、全8事業所が登壇しました。メイン会場である東京本社・大阪本社では、鴻池社長はじめ経営幹部が参加、オンラインでは全国から約200名の聴講者が参加し、開催されました。KONOIKEグループのグループ会社からも3社登壇し、会社や本部の垣根を越えた情報交換の場となりました。
飲料メーカー工場での荷待ち時間を削減した取り組み。「2024年問題」の課題の一つであるドライバー待機時間の削減を目指して、荷主と話し合いを重ねた上で、出荷状況をデータ化し、出荷の効率化を図る受付管理システムを導入。ドライバーの受付から退場までのデータを採取し、時間帯別の待機車両実績を計測・分析することで、ボトルネックを特定した。その結果、昼休憩時の作業分担の工夫や受付業務の円滑化により、2時間以上の待機車両を4割減らすことに成功し、出荷に関わる事務作業もよりスムーズになった。
受付管理システムの導入により待機車両のデータを抽出。モバイル機器からタイムリーな出荷状況の把握も可能に
受付業務にトランシーバーを導入することで事務所と出荷作業現場との連携をスムーズに
空港での航空機への手荷物・貨物の搬送・搭降載業務を行うコウノイケ・エアポートサービス(株)の羽田事業部が、新エリアへの貨物搬送においてヒヤリハット活動を実施。危険個所の洗い出しとそれに基づくハザード動画の作成により、事故災害の未然防止に貢献した。空港業務の増加に伴い、新規スタッフの育成が急務である中、業務を事前に追体験できる動画のメリットは大きい。当該作業は今後もトラブルゼロを目指していきたい。
空港業務のヒヤリハット活動実施で事故リスクが減少
危険個所をまとめたハザート動画で、事故災害を未然に防止。作業シミュレーションにも活用できる。
会の最後には、鴻池社長が登壇し、「どの発表も素晴らしかった。できないと思っていること、無理だと思っていることも皆で知恵を絞ればできるものだと勇気づけられた。これからもお客さまの期待を超えられるようなチャレンジをしてほしい」と講評しました。KONOIKEグループは2030年ビジョンに「技術で、人が、高みを目指す」を掲げています。これからも最新技術と現場の技術・知恵をかけ合わせて、より安全で高品質なサービスの実現を目指すために、日々改善と挑戦を重ねてまいります。
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25mダブル連結トラックの運行開始