製鉄所内現場の取り組み
KONOIKEグループは、製鉄所の製造工程において、多岐にわたる業務を複合的に請け負っています。
製鉄所内の各業務において、ドローンの活用や、各種装置開発による作業改善を図り、作業品質向上や負荷軽減を実現しています。
ドローン活用による作業改善
- 1. 原料有物測量作業においては、従来の地上測量に取って変わる新しい測量方法として、ドローンに搭載されているカメラを使用した、ドローン測量に変更することで、作業時間短縮、品質向上や負荷軽減を実現しています。
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2.
原料搬送のベルトコンベア点検作業では、製鉄所の敷地は広大であり、人数と時間をかけて点検していました。
赤外線カメラを搭載したドローンによる点検方法に変更することにより、短時間による点検で、異常発熱している部分などが一目で分かり、キャリアローラーが破損しているかどうか確認が可能になりました。
異常が顕在化する前の早期検知を実現することにより、コンベア火災などのトラブルを未然に防いでいます。

落鉱回収装置開発による作業改善(特許6902251号)
船からヤード、ヤードから工場へとベルトコンベアで搬送される際に落下・堆積した原料を落鉱といいます。
この落鉱を重機や作業員による人力にて集積、回収し再利用できるようにする作業が落鉱回収です。
ベルトコンベアの戻りベルトと地面との距離は小さいため、落鉱回収作業を行うためには無理な姿勢をとらなければならず、作業員にとって負担が大きいのものになっていました。また、作業員が機械に巻き込まれるというリスクがありました。
汎用重機や人がアクセスできない狭所での作業を、自社開発した装置での処理方法へと変更することにより、安全かつ作業負荷を軽減する事に成功しました。
2020年2月に1号機を製作してから改良を重ね、現在は、パワー増強による処理能力向上、リモコンによる遠隔操作や半自動操作が可能となりました。
落鉱回収装置は、販売も開始しています。
