【特許取得】ガス切断遠隔化 灼熱の重労働を安全な仕事に変えた取り組み
危機感を覚えて本気で改善を始めたのは2021年です。しかし、遠隔化は、一気に完成したわけではありません。小さな改善を積み重ねることで、少しずつ「夢」が形になっていきました。
STEP1【機械化】 人が直接操作していた部分を、機械で制御できるようにする
STEP2【切断性能の改良】遠隔でも安定して切断できるよう、ノズルやガスの条件を見直す
STEP3【遠隔操作化】 切断装置を、操作室からレバーやボタンで動かせるようにする
STEP4【着火装置の開発】 危険な点火作業を、遠隔で安全に行える仕組みをつくる
STEP5【架台の開発 】 高温・粉じん環境でも安定して稼働できるよう、装置の土台を設計する
STEP6【無線化】 配線の制約を減らし、現場のレイアウトに柔軟に対応できるよう無線制御へ
こうして、炎の前から人を離しながらも、 これまで通り、いやそれ以上に安全で確実な切断ができる体制を整えました。
そして、なんと2024年には特許を取得することができました。
■原料作業課 チーフリーダー 齋藤 哲也さん
責任者として、まず自分が本気になることから始めました。 仲間と何度も話し合い、試しては失敗し、それでも諦めずに改善を重ねてきました。 初めて遠隔でスクラップを切断できた瞬間の感動は、今でも忘れられません。 今では夏場でも、この工程の担当が取り合いになるほどで、本当にやって良かったと感じています。 技術は守ろうとするだけでは残らない。 「残したい」という人の想いこそが、技術を未来へつないでいくのだと実感しました。
■原料作業課 石井 真鈴さん
齋藤さんは、誰よりも先に動く人です。 自ら調べ、改造し、実現の道筋を示していきました。夢を語るだけでなく、現実に変える。その本気の姿勢が周囲を動かし、「不可能」を「できること」に変えていったのだと感じています。