バイオディーゼル燃料活用で目指す、KONOIKEグループの環境貢献
KONOIKEグループで初めてバイオ燃料を導入したのは、2022年のことです。
バイオ燃料の一種であるB5燃料を導入しました。
グループ全体の環境活動をリードする鴻池運輸 環境部に、導入当時の話を伺いました。
「EVトラックはバッテリー容量の限界から長距離配送に向かず、そもそも大型のものは市場に出回っていません。水素トラックも研究段階で、導入は時期尚早でした。そこで発想を変えて、再生可能燃料で環境負荷を減らせないかと思い、B5燃料を導入することになりました」(環境部)
導入拠点の条件は三つ。一つ目は、すでにインタンクを備えている、二つ目は、バイオ燃料を製造するメーカーの近隣に位置する、三つ目は、営業所の所長が環境活動に好意的である。それらの条件を全て満たし、バイオ燃料を効率的かつ積極的に運用できるとして推し進めたのが、滋賀流通センター(営)でした。同営業所では従業員の家庭で出た廃食油を回収するなど、従業員参加型の活動を通して、営業所内に環境意識を醸成していきました。
滋賀流通センター(営)の成功事例を皮切りに、社内で次々と導入拠点を増やし、現在は計7拠点のトラックがB5燃料で走っています。なかには製鉄所内の資材運搬などを担う現場も。この活動にも弾みがつき、2026年度には新たに5拠点での導入が決定しています。
2025年度は、約20万Lの軽油をバイオ燃料に代えることで、約27トンのCO₂削減効果を達成しました。(対象:鴻池運輸)
今後はよりCO₂削減効率の高い、高濃度のバイオディーゼル混合燃料の試験的な導入の可能性も。しかし、バイオ燃料はあくまで社会課題解決の一手段であり、そこにこだわらない、と環境部は語ります。
「軽油の価格上昇も懸念されている昨今、バイオ燃料だけが解決策ではありません。
実際に、2025年にはKONOIKEグループの国内自社拠点で使用する電力を全てCO2フリー電力に代替しました。地道な取り組みですが、CO₂排出に配慮した環境にやさしい運転(エコドライブ)も社内で推進しています。各社や各拠点の実態に合わせて、柔軟に環境活動に取り組んでいきます」
創業146年を迎える鴻池運輸。
持続的な社会の実現に向けた挑戦は始まったばかりです。