現場の作業改善アイデアが集結!「第30回からくり改善®くふう展2025」に出展
こんにちは! 鴻池運輸 広報担当のとねです。
ChatGPTがこの世に生まれて早3年。AI旋風が巻き上がるこの時代に、あらためて「アナログ力」が注目されています。KONOIKEの現場でも、ちょっとした工夫が作業をラクにし、みんなを笑顔にする。「まじか!たまげた~!」、思わず声が出るようなアイデアの数々。そんな社員の底力に、入社3か月目の私も日々驚かされています。
そんな“たまげた”技術が一堂に集まるのが、名古屋で開催される「からくり改善くふう展」です。パンフレットによると、「からくり改善」とは、「現場が抱える困りごとを自らの発想で解決する取り組み」とのこと。今年は2025年11月12日(水)、13日(木)に、ポートメッセなごやで開催されました(主催:公益社団法人 日本プラントメンテナンス協会)。
今年はとねと、同じく広報担当のAOが取材に行ってまいりました!では、ご笑覧ください~!
「からくり」と聞いて思い浮かべるのは、日本のからくり人形ではないでしょうか。人形が人間らしく表情を変えながら動きまわるために、細やかな工夫が凝らされています。また、からくりは単なる技術ではなく、人々を驚かせ楽しませるために作られました。細やかな工夫を凝らす職人技や、人を楽しませる「おもてなしの精神」に、日本らしさを感じますよね。
「からくり改善くふう展」は日本プラントメンテナンス協会(JIPM)が1994年に開催したのがはじまりです。なんと今年で30回目の記念開催。KONOIKEグループは請負先メーカーさまからお声がけいただき、途中から参加するようになり、2015年度からは独立して出展を続けています。現場と一言で言っても、食品や物流、保全・点検など、KONOIKEの現場はとにかく多彩。分野を越えて一堂に会せるのも、このイベントの大きな魅力のひとつだと思います。
大作賞 「BLOCKリフター」
◆出品事業所:関東・北日本支店 綾瀬営業所
◆作品概要:棚からテーブルへの重量物の出し入れを補助する機械
綾瀬営業所の現場(食品工場)では、13kgもの加工品を棚から取り出し、隣のテーブルへ運ぶ作業が日常です。腰への負担も大きく、危険も伴う重労働でした。そこで登場したのが「ブロックリフター」。上下する作業台に加え、加工品を引き出すためのバキュームを搭載。さらにテーブルにはボールを設置し、滑らかに動くよう工夫されています。
この仕組みにより、手で持ちあげる必要がなくなり、落下の危険も腰への負担も解消しました。さらに、年配の女性でも扱えるようになり、シフト調整の幅も広がりました。しかも、実際に働く村上さんの手作りだというから驚きです。現場の知識と工夫が詰まった力作に、「大作賞」を授与します!
創意工夫賞 「ぶんぶんスピナー2号」
◆出品事業所:西日本支店 宇治川営業所
◆作品概要:手回し動力をフライホイールに伝達させ攪拌を行う
飲料メーカーの現場では、液体の濃度を均一にするため人が手でぐるぐるかき混ぜていました。しかし回転にムラがあり、糖度測定にばらつきが出るのが課題。そこで自転車のホイール原理を応用し、重たい円盤(今回はタイヤ)を回すことで、その勢いをため込み、手を離しても回転が続く仕組みを開発しました。
廃品を活用した試作品ながら、堂々たる存在感。ナイスアイデア!「創意工夫賞」を授与します!
※しかしこちらはまだ試作品。食品工場内に入れる際には、「タイヤ」ではなく、代品を検討しているそうです。