【担当者コラム】建設現場の救世主 業務用空調機の改装行う「テクノロジス®幕張」
業務用空調機って言われても、皆さん馴染みがないですよね。人が集まる場所(オフィスビル・商業施設、工場・倉庫、医療・福祉施設、学校・公共施設、飲食・店舗など)にはほぼ必ず設置されています。建物の用途や構造によって、設置方法(天井埋込、壁掛け、床置き、ダクト型など)や必要とされる機能も変わります。そして、「どのように建物に取り付けられるか」については、私自身、この会社に入るまでは家庭用と同じようにメーカーや家電量販店が据え付けてくれると、漠然と思っていました。
ところが実際は全く違います。業務用は規模も部品の数も桁違い。製造は大手電機メーカーが担いますが、その後の据え付けは「サブコントラクター」と呼ばれる業者の仕事です。天井に大型部品を運び込むまでにかなり時間を要し、説明書を見ながら一つひとつの部品を照合し、組み立て、据え付ける―― 現場作業は想像以上に煩雑で、まさに職人技の連続でした。
「よくこんな大がかりなものを完成させてきたな……」現場に立ち会って、心からそう思いました。
今回訪問したテクノロジス®幕張は、業務用空調機据付工事現場の生産性向上や労働負荷軽減、環境負荷低減などに貢献するサービスを提供するテクニカルセンター。「テクノロジー」と「ロジスティクス」を掛け合わせた「テクノロジス」という言葉どおり、ただ保管する場所ではなく、現場で培った技術を生かしたさまざまな仕掛けがありました。下記はその中の一例です。
● 塗装作業:お客さまの要望に合わせて色を調合して塗装。塩害対策の塗装も対応。
● BSユニット取付:室内機に周辺機器(配管など)を事前に装着し、専用台車でスムーズに搬入。
● 無梱包搬入:専用台車を活用し、梱包ごみを削減。
● 改装対応:モーター交換など、規格外の要望にも柔軟に対応。
まさに「物流拠点」+「技術拠点」のハイブリッド。工夫の積み重ねが建設現場の省力化や効率化につながっていることを実感しました。
周辺機器(BSユニットや遮断弁)を事前に室内機へ付属して台車で搬入します。
搬入専用の台車を用いて、現場に納入します。現場の梱包廃棄物を減らし、ごみ処理の手間や開梱作業にかかる工数を削減します。