こんにちは。KONOIKEグループです。みなさんは「営業倉庫」という言葉をご存知でしょうか。営業倉庫とは、他者の貨物を一時的に保管するための施設です。倉庫業法に則り運営され、多様な物品の取り扱いが可能です。こちらの記事では、営業倉庫とは何か、種類や選び方のポイントをご説明します。
倉庫業法が適用される営業倉庫には、第1類〜第3類倉庫、野積倉庫、水面倉庫、貯蔵槽倉庫、危険品倉庫、冷蔵倉庫、トランクルームなど、全部で9種類が存在します。保管する物品によっても営業倉庫の種類が変わるため、事前に該当する保管物を確認しましょう。ここでは、9種類の倉庫の中から一部を抜粋して内容をご説明します。
1類倉庫は、危険物等を除き、とくに保管物品に制限がありません。2類倉庫は、1類倉庫に比べ防火、耐火性能が不要です。つまり、耐火性能を有せず、保管物品に制限があります。麦、でん粉、飼料、野菜類、果実類などが保管できます。3類倉庫は、2類倉庫に防水、防湿性能等が不要です。つまり、防水、防湿、遮熱、耐火性能の他、防鼠措置を有せず、保管物品に制限があります。陶磁器、ガラス器などが保管できます。どの倉庫を選ぶかは、保管する商品の性質や必要な保管条件に応じて決定されます。
野積倉庫とは、柵や塀で囲まれた野積場で、鉱物、材木、自動車等を保管します。耐久性があり、雨や風にさらされても問題なく保管できる貨物に適しています。貯蔵倉庫は、通称サイロやタンクと呼ばれ、「サイロ」には主として小麦、大麦、トウモロコシ等の穀物類が、また、「タンク」には糖蜜などの液状貨物が保管されます。これらの倉庫は、特定の貨物の性質に合った保管方法を提供し、物流の多様なニーズに対応しています。
危険品倉庫は、危険物を安全に保管するための特別な設備と管理手順を備えた施設です。保管する物品の性質によって、それぞれ消防法、高圧ガス保安法、液化石油ガスの確保及び取引の適正化に関する法律、石油コンビナート等災害防止法の第1種事業所である場合など関係法の規定を満たしている必要があります。
冷蔵倉庫は、一定の温度を維持することが求められる商品、たとえば生鮮食品や医薬品などを保管するための施設です。これらの倉庫は、それぞれ特化した管理が求められ、商品の品質を確保しつつ保管することが可能です。
営業倉庫を選ぶ際には、立地とアクセスが非常に重要です。立地が良い倉庫は、物流の効率化に大いに貢献します。都市部への近さや主要交通網への近接など、用途に沿った良い立地に倉庫を置くことで輸送時間を短縮し、コスト削減につながります。また、アクセスの良さは、スタッフやトラックの動線をスムーズにし、業務効率を高める要素となります。
営業倉庫とは、さまざまな商品を保管する目的で選ばれるため、保管商品の種類に適した倉庫を選ぶことが重要です。たとえば、冷凍食品を扱う場合は冷蔵倉庫、危険物に該当する化学薬品を扱うなら危険品倉庫が必要です。さらに、保管商品によっては、特定の湿度や温度管理が求められることもあります。このように、商品特性に応じた倉庫選びが、商品品質や在庫管理に直結するといえるでしょう。
営業倉庫を選ぶ際には、倉庫業法に基づく登録許可と安全対策が整っているかも確認する必要があります。営業倉庫として運営するためには、国土交通大臣の登録が必須であり、未登録では法的罰則が課される可能性があります。(罰則の対象は、倉庫会社側)さらに、火災保険への加入や厳格な火災防止・防塵対策が求められるため、安全性が確保されているかを事前に確認することが重要です。このような法令遵守と安全対策の実施は、貨物の保護や事業の信頼性向上に寄与します。
以上のようなポイントを参考に、是非ニーズに合った倉庫を見つけてください。KONOIKEグループの倉庫拠点もご参照ください。
https://www.konoike.net/solution/base/domestic/
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