CO2排出量削減、ドライバー運転時間削減の取り組み
「第25回物流環境大賞『特別賞』」を受賞
■受賞した取り組みについて
<テーマ>
「二社間ラウンドユースによるCO2排出量削減への取り組み」
※ラウンドユース:輸入で使用したコンテナの荷降ろし後、空いたコンテナを荷主企業先まで運び、輸出用コンテナとして再利用すること
<概要>
従来、(株)クラベは鴻池運輸(株)などとともに海外から製品の輸入を、一方ユニ・チャームプロダクツ(株)はロジスティードエクスプレス(株)とともに製品の海外輸出をそれぞれ実施していた。今回受賞した取り組みは、(株)クラベの都田北工場で荷降ろしが終わった空のコンテナをユニ・チャームプロダクツ(株)の掛川センターまで転送し、製品の輸出に転用するもの。二社間でコンテナをラウンドユースすることにより、CO2排出量とドライバーの運転時間を削減した。
<取り組みポイント>
・既存の輸入・輸出作業体制を維持
・海外におけるコンテナのコンディションチェック体制を構築し、日本からの輸出時のコンテナ品質を担保
・船便スケジュールに合わせ、(株)クラベ都田北工場での荷降ろし→空のコンテナを転送→ユニ・チャームプロダクツ(株)掛川センターでの積み込み→港への搬入までのスケジュールを関係者間で綿密に調整する体制を構築し、スケジュールに基づき効率的にコンテナを再利用する仕組みを実現
<取り組みの効果>
・年間のCO2排出量を最大で従来比-35%となる41.04トン削減(118.94トン→77.9トン)
・年間のドライバーの運転時間を最大で従来比-38%となる1,140時間削減(3,040時間→1,900時間)
※対象運行回数を380回/年と想定
今回の取り組みを担当した鴻池運輸 国際物流関東支店 浜松営業所 所長 網代 裕太さん
ーどのような経緯で始まったのですか?
当営業所のお客さまであるクラベ様が別の港で似たような取り組みをされており、弊社扱いの清水港でも同様の取り組みを行いたいと相談をいただいたことがきっかけでした。
ーこのスキームを構築するために、どのようなことが一番大変でしたか?
従来は同じ荷主がラウンドユースすることが通常でしたので、お客さまと弊社のみで作業完結できましたが、他荷主とのラウンドユースとなると、他荷主およびその起用業者が加わるため、各関係先と足並みを揃えることに一番苦労しました。
ー物流環境大賞「特別賞」を受賞した感想をお聞かせください。
当該スキームが軌道に乗るまでは色々と苦労しましたが、今回このような賞をいただくことができ、大変光栄に思います。この賞を受賞できたのは、お客さまや協力会社の皆さまのお力添えがあってこそだと思っておりますので、今後も皆さまと協力しながら環境面に配慮した取り組みを行っていきたいと思います。
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