ディーゼル機関車運転＆信号所業務「安全に導く配車」鴻池運輸・和歌山支店運転課沖田さん｜KONOIKEジャーナル

こんにちは。KONOIKEグループです。
現場で働く従業員をご紹介する“人”シリーズ。今回は、大手鉄鋼メーカー様の製鉄所内の物流を担う鴻池運輸・和歌山支店運転課で働く沖田さんにインタビューしました。

鴻池運輸(株)
和歌山支店　運転課
沖田　将

入社18年目
入社後のキャリアは運転課一筋で、ディーゼル機関車の運転業務に始まり、現在は主に信号所業務を担当。若手社員の育成にも力を注いでいる。

和歌山支店運転課の業務を教えてください。

　和歌山支店は大手鉄鋼メーカー様の製鉄所の業務を請け負っており、中でも運転課は製鉄所内の物流の大部分を担うディーゼル機関車の運転および信号所の運営業務を行っています。製鉄所内には鉄道レールが張り巡らされており、総延長距離は約70km。鉄の最初の姿である一見マグマのような溶銑や溶鋼、そしてスラブと呼ばれる分厚い鉄板などを運びます。ディーゼル機関車の運行が止まると製鉄所がすべてストップしてしまう―――どんな悪天候でも24時間365日止まらない、運転課はまさに“製鉄所の血管”を担っています。

ディーゼル機関車の運転業務とは？

　運転課に配属されると、まずは全員ディーゼル機関車の見習い運転手として、先輩に教わりながら仕事を覚えていきます。ディーゼル機関車は最大2,000トン(乗用車約2,000台分)牽引可能で、台車の数や積載量によって制動距離が変わるので、“止まるべきところで止まること”がとても難しいです。少しでも先まで行ってしまうと事故が起きかねないので、まずは荷台のない状態で練習し、徐々に積載量を増やしていきます。屋外を走るので雨風の影響も受けやすく、一人前になるのに最低でも5年は掛かりますね。

　ディーゼル機関車の運転操作はリモコンで行います。信号所とは無線でやり取りし、一部のポイント切り替え操作は分岐切替装置(通称：テコ)を運転手自ら叩いて、手動で行います。