ESG担当役員メッセージ

私たちKONOIKEグループは企業理念に「『人』と『絆』を大切に、社会の基盤を革新し、新たな価値を創造します」を掲げ、これを「私たちの使命」としています。統合報告書の沿革のページでもご紹介しているとおり、新淀川開削工事の受注を原点に事業を拡大し続けたKONOIKEグループのスピリットは、142年経った今も、多岐にわたる業界・業種での事業活動に引き継がれています。お客さまだけでなく社会全体の生産性向上につながる安全・品質、CO2排出削減など地球環境への配慮、地域社会からの要請に応えるインフラ構築など、サステナビリティという言葉が世に出る以前より、これら活動をはじめとし、ステークホルダーとの絆を築いてきたあらゆる活動が、サステナビリティに紐づいています。

専務執行役員
コーポレート部門担当兼ESG担当

竹島徹郎

サステナビリティ推進体制の整備

コロナ禍をはじめとする近年の社会経済情勢の激変により、人々が抱く社会像は大きく変わり、サステナビリティへの意識は急速に高まっています。また昨年改訂が実施されたコーポレートガバナンス・コードでもサステナビリティ対応が強く求められており、KONOIKEグループが今後もステークホルダーの皆さまから信頼され、必要とされ続けるには、今まで以上にサステナビリティへの取り組み強化が必要であるとあらためて認識しています。その第一歩として2021年11月にサステナビリティを推進していく社内体制と基本方針の整備を行いました。これからも一企業として持続可能な成長を実現するために、安全・品質の担保はもちろんのこと、環境をはじめとする取り組み、これらを力強く支える人材の育成を一層強化してまいります。このように、時代によって移り変わる社会の要請に、KONOIKEグループは今後とも応えるとともに、その活動をステークホルダーの皆さまには正しくご理解いただき、ご信頼いただけるよう努力を積み重ねてまいります。

サステナビリティ実現に向けた具体的な取り組み事項

今後はサステナビリティ委員会を中心として、社会経済活動によって引き起こされる気候変動の影響を低減するため、省資源、省エネルギーに努めるとともに、再生可能エネルギーの導入などの脱炭素に向けた取り組みを積極的に進めてまいります。そして事業活動を通じ、環境負荷低減に貢献するよう積極的に取り組むとともに、技術導入や性能向上を進め、地球温暖化防止ならびに資源循環型社会の形成に貢献してまいります。一方でサステナビリティを巡る課題への対応に際して、リスクの低減のみならず収益機会として捉えることが重要と認識し、中長期的な企業価値向上に向けて、技術開発をはじめ現場のノウハウや改善活動、安全・品質の高位平準化を含めた幅広い技術資本の強化や事業ポートフォリオ戦略を実現してまいります。これらの取り組みを進めるにあたって重要なことは、KONOIKEグループの付加価値の源泉が「現場」であり、そこで働く「人」であることです。企業理念に謳う「『人』と『絆』を大切に」を具現化するためにも、人権尊重はもとより、教育・育成をはじめ人的資本への投資を重視してまいります。

ステークホルダーの皆さまへ

コロナ禍をはじめ近年の社会経済情勢の大激変は、KONOIKEグループにも大きな影響を与えています。しかし全社を挙げた不断の努力、お客さまや取引先との継続的なパートナーシップ、株主の皆さまの多大なるご理解により、この難しい局面を乗り越えられるものと確信しています。今後とも皆さまからの信頼に応えられるよう、サステナビリティへの要請に耳を傾け、全従業員が一丸となって取り組んでまいりますので、引き続きKONOIKEグループの活動へのご理解、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

KONOIKEグループ統合報告書2022をご覧ください。