輸出梱包形態の種類には何がある?役割・注意点と併せて解説
国際物流
日本から外国に輸出される貨物の中には、精密機械などの高付加価値製品が多く含まれます。これらの貨物を輸送する際は丁寧な取り扱いが求められ、適切な「梱包」を行うことが大切です。
この梱包にはさまざまな種類があり、貨物の特性に合わせて適した梱包形態を選択する必要があります。また、梱包材や梱包材の外部に貼付するマークについてもルールがあり、輸出者はきちんと対応する必要があります。
国際物流においては輸送や保管に目が向くことが多くなりがちですが、梱包にも力を入れることで貨物の価値を維持し、適切な品質で輸入者に届けることができます。今回は、輸出梱包の役割、種類、注意事項について解説します。
この梱包にはさまざまな種類があり、貨物の特性に合わせて適した梱包形態を選択する必要があります。また、梱包材や梱包材の外部に貼付するマークについてもルールがあり、輸出者はきちんと対応する必要があります。
国際物流においては輸送や保管に目が向くことが多くなりがちですが、梱包にも力を入れることで貨物の価値を維持し、適切な品質で輸入者に届けることができます。今回は、輸出梱包の役割、種類、注意事項について解説します。
輸出梱包の役割
輸出梱包には物理的・化学的ダメージからの貨物の保護、及び荷役・保管の効率性の担保といった役割があります。ここでは、輸出梱包の役割について解説します。
国際輸送を行う際、輸送方法によっては大きな振動や衝撃等が発生するため、物理的なダメージが生じるリスクが高まります。また、複数の輸送手段を活用する場合、積み替え時に破損や落下、荷崩れ等の恐れもあります。
他にも、輸入国側の道路インフラが未整備であることや、荷扱いが乱暴であることなどが影響して輸出貨物に想定以上の負荷がかかる場合があります。
これらの物理的ダメージを回避するためには、頑丈な梱包材で貨物を覆うことなどが必要になります。適切な梱包を行うことで貨物の耐衝撃性や安定性などが高まり、物理的なダメージの発生リスクを低下させることができます。
貨物に対するダメージとしては化学的ダメージも考えられます。例えば、水濡れや結露などが発生した場合、食品などでは品質に著しい劣化が生じ、その程度によっては廃棄を余儀なくされることがあります。
また、港湾地区に貨物を保管する場合や、海上輸送を利用して輸送する場合は塩分の影響で錆が発生する可能性があります。その際、輸出品が機械の場合は商材としての価値が下がり、設備の場合は稼働前の錆落としの必要性が生じるなど、多くの影響が出ます。
これらの化学的ダメージに対処するためには、防湿機能を持った梱包材を利用するなどが必要になります。国際輸送の途上において発生する化学的変化を想定し、その影響を抑制できる梱包方法を選択することで化学的なダメージの発生リスクを低下させることができます。
梱包には、ダメージからの保護のみが求められるわけではありません。経済合理性の観点から、荷役・保管時の効率性についても考慮する必要があります。
例えば、昨今ではフォークリフト荷役が主流となっており、貨物の底面においてはフォークリフトのフォーク(“爪”と言われる部分)が挿入できる構造が望ましいと言えます。また、梱包材を含めて海上コンテナの内寸に合うような大きさに調整することが求められます。
他にも貨物の重心や形状についても配慮する必要があります。輸出時だけではなく、輸入時の荷役・保管も想定しつつ、国際物流のプロセスを通じて効率的な荷役・保管が行われるような梱包形態を選択することが常に意識されます。
- 物理的ダメージからの保護
- 化学的ダメージからの保護
- 荷役・保管の効率化
物理的ダメージからの保護
国際輸送を行う際、輸送方法によっては大きな振動や衝撃等が発生するため、物理的なダメージが生じるリスクが高まります。また、複数の輸送手段を活用する場合、積み替え時に破損や落下、荷崩れ等の恐れもあります。他にも、輸入国側の道路インフラが未整備であることや、荷扱いが乱暴であることなどが影響して輸出貨物に想定以上の負荷がかかる場合があります。
これらの物理的ダメージを回避するためには、頑丈な梱包材で貨物を覆うことなどが必要になります。適切な梱包を行うことで貨物の耐衝撃性や安定性などが高まり、物理的なダメージの発生リスクを低下させることができます。
化学的ダメージからの保護
貨物に対するダメージとしては化学的ダメージも考えられます。例えば、水濡れや結露などが発生した場合、食品などでは品質に著しい劣化が生じ、その程度によっては廃棄を余儀なくされることがあります。また、港湾地区に貨物を保管する場合や、海上輸送を利用して輸送する場合は塩分の影響で錆が発生する可能性があります。その際、輸出品が機械の場合は商材としての価値が下がり、設備の場合は稼働前の錆落としの必要性が生じるなど、多くの影響が出ます。
これらの化学的ダメージに対処するためには、防湿機能を持った梱包材を利用するなどが必要になります。国際輸送の途上において発生する化学的変化を想定し、その影響を抑制できる梱包方法を選択することで化学的なダメージの発生リスクを低下させることができます。
荷役・保管の効率化
梱包には、ダメージからの保護のみが求められるわけではありません。経済合理性の観点から、荷役・保管時の効率性についても考慮する必要があります。例えば、昨今ではフォークリフト荷役が主流となっており、貨物の底面においてはフォークリフトのフォーク(“爪”と言われる部分)が挿入できる構造が望ましいと言えます。また、梱包材を含めて海上コンテナの内寸に合うような大きさに調整することが求められます。
他にも貨物の重心や形状についても配慮する必要があります。輸出時だけではなく、輸入時の荷役・保管も想定しつつ、国際物流のプロセスを通じて効率的な荷役・保管が行われるような梱包形態を選択することが常に意識されます。
輸出梱包の種類
それでは、輸出梱包にはどのような種類のものがあるのでしょうか?ここでは、輸出梱包の形態について解説します。
パレット梱包とは、パレットの上に貨物が入った段ボールなどを積み重ねる梱包方法です。
食品・日用品などの軽量品を輸送する際によく使用されます。一般的に、パレットに載せられた段ボールはシュリンクフィルムで包装、固定されます。
これらの段ボールを何段にも重ねると、最下段の段ボールは上段の荷重がかかります。そのため、段ボールの耐荷重を考慮する必要があります。また、荷崩れを避けるためにも、レンガ積みやピンホール積みなどの積み方を行うことなどが求められます。
ケース梱包とは、木材で作られた合板などで貨物の全面を覆う梱包方法です。大型の精密機械や重量物などによく使用されます。梱包材として使用する木材は、後述する国際規制に沿ったものを使用する必要があります。
この梱包方法の特徴は、防水性・防湿性などに優れることです。密閉型の木箱のような形状であるため、海上輸送時の雨水や湿気の侵入を防ぐことができます。また、頑丈な梱包材であれば外部からの圧力の影響を緩和できるため、耐衝撃性も期待できます。
クレート梱包とは、木枠を利用して貨物を覆う梱包方法です。貨物が見えるようになっているため、「すかし箱」などとも呼ばれることがあります。こちらも木材の国際規制に対応する必要があります。
この梱包方法の特徴は、外部から内部の状態を確認しやすいことです。そのため、税関検査においても梱包貨物を容易に提示できます。また、ケース梱包と比較すると使用する木材の量が少ないため、貨物全体の軽量化や梱包材コストの抑制が可能です。
ただし、密閉性が低いため、ケース梱包のような防水性・防湿性は期待できません。一定の耐衝撃性のみ求められる貨物に適していると言えるでしょう。
スキッド梱包とは、貨物の底面にスキッドと呼ばれる台枠を設置し、その上に貨物を固定させる梱包方法です。スキッドは「簀の子(すのこ)」のような形状をしており、物流現場では「下駄」と呼ばれることもあります。ロール状の貨物などに使用されます。
この梱包方法の特徴は、貨物の上部に合板や木枠などの覆いを設けないことです。フォークリフト荷役にも適しており、貨物の軽量化・梱包材の低コスト化と同時に荷役の効率性も向上させることができます。
なお、スキッドは一見するとパレットに似ていますが、パレットのような底板が無いことが相違点です。また、パレットは底板があることで安定性が高く、貨物の荷姿や耐荷重性によっては段積みができますが、スキッドは安定性に欠けるため、段積みができません。
スチール梱包とは、鋼材(スチール)を利用して貨物を覆う梱包方法です。木材ではなくスチールを用いてケース梱包やクレート梱包のような梱包を行います。
この梱包方法の特徴は、耐衝撃性に優れていることです。また、梱包材の容積を小さくできるため、その分コンテナにより多くの貨物を積載することができます。併せて、使い捨ての木材と異なりスチールは繰り返し利用が可能なため、環境負荷の低減にも貢献できます。
一方で、製作コストは高く、複数回の国際輸送を行うことが見込まれるなどの見通しがないとなかなか採算が取れません。また、重量の増加やさび対策の必要性があることもデメリットだと言えるでしょう。
バリア梱包とは、バリア材と呼ばれるアルミ製フィルムを利用して貨物を覆う梱包方法です。密封状態にした梱包貨物の内部に乾燥剤を封入する場合や、空気を抜いて水分を外に出す場合もあります。
この梱包方法の特徴は、防水性・防湿性が非常に高いということです。水分や湿気に弱い精密機器や電子機器、金属製品などを海上輸送する際に活用されます。
また、他の梱包方法と併用されることもあります。貨物自体はバリア梱包を行う一方、その外側にクレート梱包やスキッド梱包などを施すことで貨物の保護と梱包コストのバランスを取ることができます。
バンドル梱包とは、鋼材・木材・パイプなどの長尺物を束ねる梱包方法です。対象の貨物を樹脂製のバンドでまとめてバラバラになるのを防ぎます。耐衝撃性が高く、これから加工や組付けが予定されている素材などに適しています。
この梱包方法の特徴は、長尺物の形状を一定にすることで荷役や保管の効率性を向上させられることです。そのままではハンドリングが困難な長尺物をまとめることで、フォークリフト荷役も容易になり、同時にコンテナに積載する際もスペース効率を高めることができます。
このように、梱包方法はさまざまなものがあり、輸出しようとしている貨物の特性に応じて適切な梱包方法を選択する必要があります。梱包プロセスをアウトソーシングする場合は、梱包作業の経験が豊富でさまざまな梱包方式の提案ができる梱包業者に依頼すると良いでしょう。
- パレット梱包
- ケース梱包
- クレート梱包
- スキッド梱包
- スチール梱包
- バリア梱包
- バンドル梱包
パレット梱包
パレット梱包とは、パレットの上に貨物が入った段ボールなどを積み重ねる梱包方法です。食品・日用品などの軽量品を輸送する際によく使用されます。一般的に、パレットに載せられた段ボールはシュリンクフィルムで包装、固定されます。
これらの段ボールを何段にも重ねると、最下段の段ボールは上段の荷重がかかります。そのため、段ボールの耐荷重を考慮する必要があります。また、荷崩れを避けるためにも、レンガ積みやピンホール積みなどの積み方を行うことなどが求められます。
ケース梱包
ケース梱包とは、木材で作られた合板などで貨物の全面を覆う梱包方法です。大型の精密機械や重量物などによく使用されます。梱包材として使用する木材は、後述する国際規制に沿ったものを使用する必要があります。この梱包方法の特徴は、防水性・防湿性などに優れることです。密閉型の木箱のような形状であるため、海上輸送時の雨水や湿気の侵入を防ぐことができます。また、頑丈な梱包材であれば外部からの圧力の影響を緩和できるため、耐衝撃性も期待できます。
クレート梱包
クレート梱包とは、木枠を利用して貨物を覆う梱包方法です。貨物が見えるようになっているため、「すかし箱」などとも呼ばれることがあります。こちらも木材の国際規制に対応する必要があります。この梱包方法の特徴は、外部から内部の状態を確認しやすいことです。そのため、税関検査においても梱包貨物を容易に提示できます。また、ケース梱包と比較すると使用する木材の量が少ないため、貨物全体の軽量化や梱包材コストの抑制が可能です。
ただし、密閉性が低いため、ケース梱包のような防水性・防湿性は期待できません。一定の耐衝撃性のみ求められる貨物に適していると言えるでしょう。
スキッド梱包
スキッド梱包とは、貨物の底面にスキッドと呼ばれる台枠を設置し、その上に貨物を固定させる梱包方法です。スキッドは「簀の子(すのこ)」のような形状をしており、物流現場では「下駄」と呼ばれることもあります。ロール状の貨物などに使用されます。この梱包方法の特徴は、貨物の上部に合板や木枠などの覆いを設けないことです。フォークリフト荷役にも適しており、貨物の軽量化・梱包材の低コスト化と同時に荷役の効率性も向上させることができます。
なお、スキッドは一見するとパレットに似ていますが、パレットのような底板が無いことが相違点です。また、パレットは底板があることで安定性が高く、貨物の荷姿や耐荷重性によっては段積みができますが、スキッドは安定性に欠けるため、段積みができません。
スチール梱包
スチール梱包とは、鋼材(スチール)を利用して貨物を覆う梱包方法です。木材ではなくスチールを用いてケース梱包やクレート梱包のような梱包を行います。この梱包方法の特徴は、耐衝撃性に優れていることです。また、梱包材の容積を小さくできるため、その分コンテナにより多くの貨物を積載することができます。併せて、使い捨ての木材と異なりスチールは繰り返し利用が可能なため、環境負荷の低減にも貢献できます。
一方で、製作コストは高く、複数回の国際輸送を行うことが見込まれるなどの見通しがないとなかなか採算が取れません。また、重量の増加やさび対策の必要性があることもデメリットだと言えるでしょう。
バリア梱包
バリア梱包とは、バリア材と呼ばれるアルミ製フィルムを利用して貨物を覆う梱包方法です。密封状態にした梱包貨物の内部に乾燥剤を封入する場合や、空気を抜いて水分を外に出す場合もあります。この梱包方法の特徴は、防水性・防湿性が非常に高いということです。水分や湿気に弱い精密機器や電子機器、金属製品などを海上輸送する際に活用されます。
また、他の梱包方法と併用されることもあります。貨物自体はバリア梱包を行う一方、その外側にクレート梱包やスキッド梱包などを施すことで貨物の保護と梱包コストのバランスを取ることができます。
バンドル梱包
バンドル梱包とは、鋼材・木材・パイプなどの長尺物を束ねる梱包方法です。対象の貨物を樹脂製のバンドでまとめてバラバラになるのを防ぎます。耐衝撃性が高く、これから加工や組付けが予定されている素材などに適しています。この梱包方法の特徴は、長尺物の形状を一定にすることで荷役や保管の効率性を向上させられることです。そのままではハンドリングが困難な長尺物をまとめることで、フォークリフト荷役も容易になり、同時にコンテナに積載する際もスペース効率を高めることができます。
このように、梱包方法はさまざまなものがあり、輸出しようとしている貨物の特性に応じて適切な梱包方法を選択する必要があります。梱包プロセスをアウトソーシングする場合は、梱包作業の経験が豊富でさまざまな梱包方式の提案ができる梱包業者に依頼すると良いでしょう。
輸出梱包の注意事項
実際に輸出梱包を行う際は注意すべき点があります。ここでは、木材梱包材及び危険品番号に関する国際ルールや荷扱い指示マークに関する注意事項について解説します。
輸出梱包に木材を利用する場合、適切な処置を行うことが国際ルール(ISPM No.15)として定められています。このISPM No.15は、現在では欧米や中国などの主要国をはじめ、ほとんどの国で適用されています。
参照元:植物検疫措置に関する国際基準 ISPM 15「国際貿易における木材こん包材の規制」(植物検疫所)
これは、輸出国から木材梱包材に検疫有害動植物が付着したまま輸送され、病害虫が輸入国に侵入・蔓延することを防ぐことが目的です。規制対象にはクレート、木箱、パレットなどが含まれるため、木材を使用する梱包方法は全て対象となると考える必要があります。
処理方法には、「熱処理」と「臭化メチル燻蒸処理」などがあります。いずれかの処理を行うと、消毒済みの状態であることを表示するマークが木材梱包材に押印されます。この押印が無い場合は輸入通関に影響するため、必ずマークがあることを確認します。
国際輸送においては、木材梱包材だけではなく危険品に関する国際ルールも存在します。国際連合が統一的なガイドライン(「危険物輸送に関する勧告」)を設けており、危険品番号(UN番号)をはじめとする複数の項目を表示するように定めています。
参照元:Recommendations on the TRANSPORT OF DANGEROUS GOODS Medel Regulations Volume I(UNITED NATIONS)
このUN番号は、UN+4桁の数字で構成されています。また、便宜上1〜9のクラス(区分)に分けられており、このクラスを見ることで危険物の大まかな種類がわかる仕組みとなっています(例:クラス1なら火薬類など)。
UN番号は、輸送品に対して正確に表示する必要があります。例えば海上輸送の場合、危険品を積載した海上コンテナの側面(全四面)の見えやすい位置にUN番号を記載したラベルを貼付することが求められます。
航空輸送の場合はさらに厳格で、UNカートンという指定カートンが多く使用されます。これは、通常の外装容器の状態で危険品を航空機に積載できず、UNカートンをオーバーカートンとして使用することが背景にあります。
なお、UN番号が不明な場合は、メーカーやサプライヤーから危険性・有害性について記載した安全データシート(SDS)を入手することで確認できます。もしくは独立行政法人製品評価技術基盤機構が提供する「NITE-CHRIP」を利用することでも確認できます。
参照元:NITE-CHRIP(独立行政法人製品評価技術基盤機構)
ケース梱包など貨物全体を覆う梱包を行うと、荷役作業者は貨物を直接的に視認することができません。仮に貨物の重心位置が偏っているような場合、ハンドリングを誤ると転倒事故につながってしまう可能性があります。
そのため、梱包材の外側に貨物の重心位置を示す荷扱い指示マークが表示されることがあります。荷役作業者はこのマークを目印にして貨物のバランスを取りながら荷役機器を操作します。
この荷扱い指示マークは重心位置を示すもの以外にも、吊り位置やこわれもの、水濡れ防止や段積み制限といった注意事項を示すものがあります。図で示すことで直感的に理解できるため、輸出入国で言語が異なる国際輸送でもこれらの荷扱い指示マークは多用されます。
このように、輸出梱包には注意すべきポイントがあります。これらの注意事項を十分に認識して梱包を行うことで、輸入国側での受け入れ拒否や破損事故などの想定外の事態を回避することができます。
輸出梱包の役割、種類、注意事項などについて解説しました。
輸出梱包には貨物を保護し、同時に荷役・保管の効率化を促進するという役割が期待されています。その役割を果たすためにも、さまざまな梱包方法から貨物の特性に適合したやり方を選択する必要があります。
また、国際輸送にあたっては梱包に関するルールの遵守が求められることがあります。特に、独自の生態系を持つ輸入国にとっては梱包材に付着する病害虫は大変な脅威であるため、輸出国側の努力で事前にリスクを低減すべきことを意識する必要があります。
輸出梱包を行う際は様々な要素を考慮したうえで適切な対応を行う必要があります。輸出梱包についてもっと知りたいとお考えの方は、輸出梱包の経験が豊富な専門業者にご相談することをお勧めします。
鴻池運輸では、梱包についての提案も行っております。お客さまから頂いた製品や図面から、輸送容器を設計・製造。輸送時における損傷から製品を守る保護梱包(プロテクティブ・パッケージ)や効率性(工場間輸送では製品の入れやすさ、取り出しやすさ)、さらには耐久性、経済性を考慮した最適な梱包商品の企画・設計・生産・納品等の提案。当社ではこれを「デザインパッケージ」と呼び、お客様に提供しております。
輸出の梱包等でお困りごとがあれば、お気軽に当社までお問い合わせください。詳しくは、こちらの「国際物流」のページをご参照ください。
- 木材梱包材に関する国際ルールの遵守
- 危険品番号に関する国際ルールの遵守
- 荷扱い指示マークの表示
木材梱包材に関する国際ルールの遵守
輸出梱包に木材を利用する場合、適切な処置を行うことが国際ルール(ISPM No.15)として定められています。このISPM No.15は、現在では欧米や中国などの主要国をはじめ、ほとんどの国で適用されています。参照元:植物検疫措置に関する国際基準 ISPM 15「国際貿易における木材こん包材の規制」(植物検疫所)
これは、輸出国から木材梱包材に検疫有害動植物が付着したまま輸送され、病害虫が輸入国に侵入・蔓延することを防ぐことが目的です。規制対象にはクレート、木箱、パレットなどが含まれるため、木材を使用する梱包方法は全て対象となると考える必要があります。
処理方法には、「熱処理」と「臭化メチル燻蒸処理」などがあります。いずれかの処理を行うと、消毒済みの状態であることを表示するマークが木材梱包材に押印されます。この押印が無い場合は輸入通関に影響するため、必ずマークがあることを確認します。
危険品番号に関する国際ルールの遵守
国際輸送においては、木材梱包材だけではなく危険品に関する国際ルールも存在します。国際連合が統一的なガイドライン(「危険物輸送に関する勧告」)を設けており、危険品番号(UN番号)をはじめとする複数の項目を表示するように定めています。参照元:Recommendations on the TRANSPORT OF DANGEROUS GOODS Medel Regulations Volume I(UNITED NATIONS)
このUN番号は、UN+4桁の数字で構成されています。また、便宜上1〜9のクラス(区分)に分けられており、このクラスを見ることで危険物の大まかな種類がわかる仕組みとなっています(例:クラス1なら火薬類など)。
UN番号は、輸送品に対して正確に表示する必要があります。例えば海上輸送の場合、危険品を積載した海上コンテナの側面(全四面)の見えやすい位置にUN番号を記載したラベルを貼付することが求められます。
航空輸送の場合はさらに厳格で、UNカートンという指定カートンが多く使用されます。これは、通常の外装容器の状態で危険品を航空機に積載できず、UNカートンをオーバーカートンとして使用することが背景にあります。
なお、UN番号が不明な場合は、メーカーやサプライヤーから危険性・有害性について記載した安全データシート(SDS)を入手することで確認できます。もしくは独立行政法人製品評価技術基盤機構が提供する「NITE-CHRIP」を利用することでも確認できます。
参照元:NITE-CHRIP(独立行政法人製品評価技術基盤機構)
荷扱い指示マークの表示
ケース梱包など貨物全体を覆う梱包を行うと、荷役作業者は貨物を直接的に視認することができません。仮に貨物の重心位置が偏っているような場合、ハンドリングを誤ると転倒事故につながってしまう可能性があります。そのため、梱包材の外側に貨物の重心位置を示す荷扱い指示マークが表示されることがあります。荷役作業者はこのマークを目印にして貨物のバランスを取りながら荷役機器を操作します。
この荷扱い指示マークは重心位置を示すもの以外にも、吊り位置やこわれもの、水濡れ防止や段積み制限といった注意事項を示すものがあります。図で示すことで直感的に理解できるため、輸出入国で言語が異なる国際輸送でもこれらの荷扱い指示マークは多用されます。
このように、輸出梱包には注意すべきポイントがあります。これらの注意事項を十分に認識して梱包を行うことで、輸入国側での受け入れ拒否や破損事故などの想定外の事態を回避することができます。
まとめ
輸出梱包の役割、種類、注意事項などについて解説しました。輸出梱包には貨物を保護し、同時に荷役・保管の効率化を促進するという役割が期待されています。その役割を果たすためにも、さまざまな梱包方法から貨物の特性に適合したやり方を選択する必要があります。
また、国際輸送にあたっては梱包に関するルールの遵守が求められることがあります。特に、独自の生態系を持つ輸入国にとっては梱包材に付着する病害虫は大変な脅威であるため、輸出国側の努力で事前にリスクを低減すべきことを意識する必要があります。
輸出梱包を行う際は様々な要素を考慮したうえで適切な対応を行う必要があります。輸出梱包についてもっと知りたいとお考えの方は、輸出梱包の経験が豊富な専門業者にご相談することをお勧めします。
鴻池運輸では、梱包についての提案も行っております。お客さまから頂いた製品や図面から、輸送容器を設計・製造。輸送時における損傷から製品を守る保護梱包(プロテクティブ・パッケージ)や効率性(工場間輸送では製品の入れやすさ、取り出しやすさ)、さらには耐久性、経済性を考慮した最適な梱包商品の企画・設計・生産・納品等の提案。当社ではこれを「デザインパッケージ」と呼び、お客様に提供しております。
輸出の梱包等でお困りごとがあれば、お気軽に当社までお問い合わせください。詳しくは、こちらの「国際物流」のページをご参照ください。
見積り依頼・サービス内容についての
お問い合わせはこちらより承ります。