国際物流の流れは?輸出・国際輸送・輸入のプロセス別に解説
国際物流
2025年1月に就任したトランプ米大統領の関税政策により、国際貿易の停滞が懸念されています。しかしながら、グローバル化が進んだ現在では、国際貿易は欠かせないものとなっており、国際貿易に伴い生じる国際物流も同様の位置づけで捉えられています。
例えば、我々が普段利用している電子機器や食料品などの一部は国際物流を通じて他国から供給されています。したがって、輸出入を通してモノを調達・販売する企業にとっては国際物流の流れを理解することが必須であるといえます。
今回は、国際物流の特徴、そして輸出入や国際輸送のプロセスの詳細について解説します。なお、現在の国際物流は海上コンテナを利用する形態が主流であり、本文では海上コンテナの利用を想定しています。
国際物流とは?概要と特徴
国際物流とは、輸出入国間で船舶や航空機などの国際輸送手段を利用して貨物を運ぶことです。国際貿易は商流に焦点を当てるのに対し、国際物流は物流にフォーカスしています。
また、国際物流ではモノの流れが国をまたぐため、貿易書類や輸出入の許可が必要といった点が特徴です。ここでは、国内物流との対比を念頭に置きながら、国際物流の特徴について解説します。
また、貨物代金を確実に支払ってもらうために、輸出入者の間でBill of Lading(船荷証券)と呼ばれる有価証券の受け渡しを行います。
その他にも、Shipping Instruction(船積指示書)や輸入国で関税の減免を受けるための原産地証明書、そして税関が輸出入を許可した際に発行する輸出入の許可書などが国際物流を行う過程で必要となります。
同様に、国際物流のプロセスで登場する施設や手続き書類も英語名の略称が使われます。
その他にも、国内物流では使用されない専門用語が国際物流では使用されています。
また、税関の指示がある場合は税関検査を行います。税関検査では輸出入申告の内容と現物が一致しているか、輸出入が許されていない貨物(違法薬物やけん銃など)が含まれていないか、などについて現物の確認が行われます。
なお、関税率は法律で定められるものの他に、国際条約に沿って定められているものがあります。後者にはWTO(世界貿易機関)で約束した税率であるWTO協定税率や日本とEPA(経済連携協定)を結んだ国からの輸入に適用されるEPA税率などがあります。
その他、貨物を輸入する際は関税に加えて消費税の支払いも求められます。一般的な国際物流プロセスでは、先に関税・消費税を支払わないと輸入許可が下りず、国内で貨物を流通させることができません。
例えば、CY(コンテナヤード)はターミナル運営会社や船社に指定された港湾運送事業者が運営しており、輸入時の海上コンテナの搬出の際にD/O(貨物の引き渡し指示書)の差し入れを行う先として、輸入者が直接やり取りを行う場合があります。
また、フォワーダー/通関業者などは輸出入者に代わって国際物流の手配や輸出入申告を行う関係者であり、国際物流のプロセスの中心的な存在として非常に重要です。加えて輸出入の許可を出し、関税の納付先でもある税関の存在も欠かすことができません。
その他にも、銀行を介して輸出入者間でB/L(Bill of Lading)をやり取りする際は銀行も国際物流プロセスに関与します。
貿易書類の作成や輸出入許可の取得に必要な専門人材や代行業者の確保、そして関税・消費税の支払いなどはコストの増加につながります。その他にも、国際輸送の費用に上乗せして請求される付加的な費用や、CY利用料なども都度発生します。
また、国内輸送では数日以内に納品できることが多いですが、国際輸送(海上輸送)を行う際は1ヶ月以上かかる場合があります。直行ルートが開設されていない場合、トランジットタイムが発生するためさらに日数が伸びることになります。
また、国際物流ではモノの流れが国をまたぐため、貿易書類や輸出入の許可が必要といった点が特徴です。ここでは、国内物流との対比を念頭に置きながら、国際物流の特徴について解説します。
- 数多くの貿易書類が求められる
- 国際物流特有の専門用語が多用される
- 輸出入許可の取得が必要である
- 関税・消費税の支払いが生じる
- さまざまな関係者が登場する
- コストと工数(時間)がかかる
数多くの貿易書類が求められる
国内物流と比較した際に、国際物流に際立つ特徴としては、貿易書類の存在が挙げられます。言語や商習慣の異なる輸出入者同士の契約であるため、契約内容を書面化したInvoice (貨物の請求書)やPacking List(貨物の明細書)などが必要になります。また、貨物代金を確実に支払ってもらうために、輸出入者の間でBill of Lading(船荷証券)と呼ばれる有価証券の受け渡しを行います。
その他にも、Shipping Instruction(船積指示書)や輸入国で関税の減免を受けるための原産地証明書、そして税関が輸出入を許可した際に発行する輸出入の許可書などが国際物流を行う過程で必要となります。
国際物流特有の専門用語が多用される
先述の貿易書類は正式名称が長いため、英語名を用いて次のように略称で表記されます。- ①Invoice:I/V
- ②Packing List:P/L
- ③Bill of Lading:B/L
- ④Shipping Instruction:S/I
同様に、国際物流のプロセスで登場する施設や手続き書類も英語名の略称が使われます。
- ①コンテナヤード(Container Yard):CY
- ②貨物の到着案内(Arrival Notice):A/N
- ③貨物の引き渡し指示書(Delivery Order):D/O
その他にも、国内物流では使用されない専門用語が国際物流では使用されています。
- ①バンニング(Vanning):海上コンテナに貨物を積み込むこと
- ②デバンニング(Devanning):海上コンテナから貨物を荷卸しすること
- ③ドレージ(ドレー)(Drayage):海上コンテナを輸送すること
輸出入許可の取得が必要である
国際物流では国境を越えた貨物の移動が発生するため、輸出入許可の取得が必要です。輸出入の際には税関に対して品目分類や価額、輸送内容などについて正確に輸出入申告を行います。また、税関の指示がある場合は税関検査を行います。税関検査では輸出入申告の内容と現物が一致しているか、輸出入が許されていない貨物(違法薬物やけん銃など)が含まれていないか、などについて現物の確認が行われます。
関税・消費税の支払いが生じる
国際物流に特有の税金として、関税の存在が挙げられます。関税には「税収の確保」に加え「国内産業の保護」という目的があり、その場合は輸入時に関税の支払いを求められます。なお、関税率は法律で定められるものの他に、国際条約に沿って定められているものがあります。後者にはWTO(世界貿易機関)で約束した税率であるWTO協定税率や日本とEPA(経済連携協定)を結んだ国からの輸入に適用されるEPA税率などがあります。
その他、貨物を輸入する際は関税に加えて消費税の支払いも求められます。一般的な国際物流プロセスでは、先に関税・消費税を支払わないと輸入許可が下りず、国内で貨物を流通させることができません。
さまざまな関係者が登場する
国内物流の関係者には、発荷主と着荷主、そして倉庫業者や輸送業者などが存在しますが、国際物流ではそれ以外にも多くの関係者が登場します。例えば、CY(コンテナヤード)はターミナル運営会社や船社に指定された港湾運送事業者が運営しており、輸入時の海上コンテナの搬出の際にD/O(貨物の引き渡し指示書)の差し入れを行う先として、輸入者が直接やり取りを行う場合があります。
また、フォワーダー/通関業者などは輸出入者に代わって国際物流の手配や輸出入申告を行う関係者であり、国際物流のプロセスの中心的な存在として非常に重要です。加えて輸出入の許可を出し、関税の納付先でもある税関の存在も欠かすことができません。
その他にも、銀行を介して輸出入者間でB/L(Bill of Lading)をやり取りする際は銀行も国際物流プロセスに関与します。
コストと工数(時間)がかかる
国内物流と比較して、国際物流のプロセスは非常に複雑であり、さまざまな関係者が専門的な業務を提供するため、その分だけコストと工数(時間)がかかります。貿易書類の作成や輸出入許可の取得に必要な専門人材や代行業者の確保、そして関税・消費税の支払いなどはコストの増加につながります。その他にも、国際輸送の費用に上乗せして請求される付加的な費用や、CY利用料なども都度発生します。
また、国内輸送では数日以内に納品できることが多いですが、国際輸送(海上輸送)を行う際は1ヶ月以上かかる場合があります。直行ルートが開設されていない場合、トランジットタイムが発生するためさらに日数が伸びることになります。
国際物流の流れ:輸出プロセス
ある国から製品を輸出する際、「輸出貨物のバンニング」「輸出コンテナのドレージ(ドレー)」「輸出手続き」などを行う必要があります。ここでは、国際物流の流れのうち、輸出国における輸出プロセスについて解説します。
その後、輸出スケジュールの見通しが立つと、予定に合わせて空の海上コンテナが調達され、倉庫まで回送されます。空の海上コンテナは船社が運営するバンプール(空コンテナ置き場)に保管されており、輸出者(もしくはフォワーダー)が引き取りに行きます。
空コンテナが倉庫に到着した後は、輸出貨物のバンニングを行います。その際、輸送中の貨物の破損を防ぐため、バンニング時に貨物を固定するラッシングを行う場合があります。ラッシングの用材には角材やベニヤ板、ラッシングベルトなどが使われます。
CYに搬入できる期間はCYオープンからCYカットまでの間であり、それぞれ次のように決められています。輸出者は、この期間内にコンテナをCYに搬入する必要があります。
CYは搬入されるコンテナにダメージや不備がないか確認し、問題なければそのコンテナを受け入れ、本船への積み込みを行うまでCYに保管します。
輸出許可が取れたのち、船社およびCYにその旨を通知し、コンテナ船への積み込み準備を進めます。現在では、NACCS(貿易関係者間の情報通信システム)を通じて輸出許可情報を共有することができます。
併せて、輸出者はI/V(Invoice)やP/L(Packing List)情報を元にD/R(コンテナ貨物の受領証)の下書きを作成し、あらかじめ船社に提出しておきます。このD/Rの記載内容に基づいて船社はB/L(Bill of Lading)を発行し、輸出者に交付します。
なお、輸出者は、輸入者の貨物代金の支払いが確認できれば、国際宅配便などでB/Lを送付します。輸入国側で貨物を引き取る際に輸入者は船社にこのB/L(Bill of Lading)を差し入れる必要があることがその理由です。
輸出貨物バンニング
輸出国で生産された製品の輸出を行う際、まずはバンニングを行う倉庫に貨物を入庫させます。バンニングを行うまでに時間がある場合は、当該製品を倉庫内で保管することになります。その後、輸出スケジュールの見通しが立つと、予定に合わせて空の海上コンテナが調達され、倉庫まで回送されます。空の海上コンテナは船社が運営するバンプール(空コンテナ置き場)に保管されており、輸出者(もしくはフォワーダー)が引き取りに行きます。
空コンテナが倉庫に到着した後は、輸出貨物のバンニングを行います。その際、輸送中の貨物の破損を防ぐため、バンニング時に貨物を固定するラッシングを行う場合があります。ラッシングの用材には角材やベニヤ板、ラッシングベルトなどが使われます。
輸出コンテナドレージ
バンニングが完了した海上コンテナは、CY(コンテナヤード)にドレージ(ドレー)されます。なお、海上コンテナは国内貨物の輸送で使用されるトラックとは異なり、専用シャーシに載せられてトラクターヘッドでけん引される形で輸送されます。CYに搬入できる期間はCYオープンからCYカットまでの間であり、それぞれ次のように決められています。輸出者は、この期間内にコンテナをCYに搬入する必要があります。
- ①CYオープン:コンテナ船の出港予定日の1週間前(目安)
- ②CYカット:コンテナ船の入港予定日の前日
CYは搬入されるコンテナにダメージや不備がないか確認し、問題なければそのコンテナを受け入れ、本船への積み込みを行うまでCYに保管します。
輸出手続き
海上コンテナが保税地域であるCYに搬入されることにより、輸出申告ができるようになります。輸出者はI/V(Invoice)やP/L(Packing List)などの貿易書類をフォワーダー/通関業者に提供して輸出申告を進めるように指示し、期日までに税関から輸出許可を取得します。輸出許可が取れたのち、船社およびCYにその旨を通知し、コンテナ船への積み込み準備を進めます。現在では、NACCS(貿易関係者間の情報通信システム)を通じて輸出許可情報を共有することができます。
併せて、輸出者はI/V(Invoice)やP/L(Packing List)情報を元にD/R(コンテナ貨物の受領証)の下書きを作成し、あらかじめ船社に提出しておきます。このD/Rの記載内容に基づいて船社はB/L(Bill of Lading)を発行し、輸出者に交付します。
なお、輸出者は、輸入者の貨物代金の支払いが確認できれば、国際宅配便などでB/Lを送付します。輸入国側で貨物を引き取る際に輸入者は船社にこのB/L(Bill of Lading)を差し入れる必要があることがその理由です。
国際物流の流れ:国際輸送プロセス
輸出準備が整った海上コンテナは、コンテナ船に積載されて輸出入国間で輸送されます。ここでは、国際物流の流れのうち、国際輸送プロセスについて解説します。
輸出入者のうち、契約で国際輸送の手配を行うとされる当事者がS/I(Shipping Instruction)を発行し、船社に対してコンテナ船のBooking(船腹予約)を行います。船社は予約状況を確認して輸出者(もしくはフォワーダー)に積載可否を回答し、船積みのスケジュールを確定させます。
CY(コンテナヤード)に海上コンテナが搬入されたのち、CYは船積み作業計画を立案します。併せて当該海上コンテナにバンニングされた貨物の輸出許可の状況を確認します。
コンテナ船の入港後、CYではガントリークレーンを使って海上コンテナを船に積み込みます。海上輸送は自然環境の影響を受けやすく、輸送スケジュールが乱れることが多いため、輸出入者は輸送状況については都度確認する必要があります。
国際輸送
輸出入者のうち、契約で国際輸送の手配を行うとされる当事者がS/I(Shipping Instruction)を発行し、船社に対してコンテナ船のBooking(船腹予約)を行います。船社は予約状況を確認して輸出者(もしくはフォワーダー)に積載可否を回答し、船積みのスケジュールを確定させます。CY(コンテナヤード)に海上コンテナが搬入されたのち、CYは船積み作業計画を立案します。併せて当該海上コンテナにバンニングされた貨物の輸出許可の状況を確認します。
コンテナ船の入港後、CYではガントリークレーンを使って海上コンテナを船に積み込みます。海上輸送は自然環境の影響を受けやすく、輸送スケジュールが乱れることが多いため、輸出入者は輸送状況については都度確認する必要があります。
国際物流の流れ:輸入プロセス
国際輸送で運ばれてきた海上コンテナは輸入国のCY(コンテナヤード)に搬入されたのち、「輸入手続き」「輸入コンテナのドレージ(ドレー)」「輸入貨物のデバンニング」などのプロセスを経ます。ここでは、国際物流の流れのうち、輸入のプロセスについて解説します。
また、輸入者は輸出者から提供を受けた貿易書類をフォワーダー/通関業者に渡して輸入通関を進め、関税や付加価値税の納付が必要な場合は輸入申告と並行して対応します。関税の減免を受ける場合は原産地証明書を併せて提出します。
なお、輸入国の監督官庁が検疫等の理由で輸入検査を指示する場合があります。他にも税関以外の公官庁が特定事項に関する証明書(輸出国で発行するもの)を要求する場合があるので、事前に書類の手配を済ませておく必要があります。
なお、輸入コンテナには通常1週間程度のフリータイム(CYに無料で保管できる期間)が付与されます。このフリータイムを超過した場合、デマレージ(長期保管に対する超過保管料)の支払いをCYからの搬出に先だって行う必要があります。
CYから搬出された海上コンテナは指定された倉庫までドレージ(ドレー)されます。
その後、貨物を取り出して空になった海上コンテナは近隣のバンプールに回送して返却します。返却が遅くなった場合、ディテンション(返却延滞料)が課されるため、返却前に支払いを済ませておく必要があります。
なお、返却コンテナの内部に汚れや残置物などがある場合、もしくは外側にダメージがある場合はバンプールで受け取りを拒否されます。輸入者は清掃費用を支払うことで、改めて船社に受け取りを依頼することができるようになります。
国内輸送と異なり、国際輸送にはコストと時間を要するプロセスが存在し、関係者も多様です。加えて、輸出入許可の取得や関税の支払い、専門用語などといった国際物流特有の特徴があります。
国際物流はモノの動きの確実性を担保する仕組みが発達しているため総じて複雑な動きとなりますが、一方で体系的に整理されたプロセスであるともいえます。輸出入者は、適切なタイミングで必要な手続きや情報の提供を行うことで国際物流をスムーズに手配できます。
この記事で国際物流の流れを理解いただき、国際物流実務の参考になれば幸いです。
当社鴻池運輸には、1980年代からの海外展開で蓄積された豊富なノウハウと世界に広がるグローバルネットワークがあり、お客様の国際物流を支えることができます。北中米、中国、アセアン、インドを中心にフォワーディングをはじめ、ロジスティクス、コントラクト、エンジニアリング、パッケージング、トレーディングなど様々な事業を展開。
国際貿易業務に限らず、海外展開でのお困りごとがあれば、お気軽に当社までお問い合わせください。詳しくは、こちらの「国際物流」のページをご参照ください。
輸入手続き
海上コンテナの到着前後に船社がA/N(貨物の到着案内)を輸入者に送付します。輸入者はA/N(貨物の到着案内)に記載の必要なCYのハンドリング費用や手数料などの支払いを行い、D/O(貨物の引き渡し指示書)を取得します。また、輸入者は輸出者から提供を受けた貿易書類をフォワーダー/通関業者に渡して輸入通関を進め、関税や付加価値税の納付が必要な場合は輸入申告と並行して対応します。関税の減免を受ける場合は原産地証明書を併せて提出します。
なお、輸入国の監督官庁が検疫等の理由で輸入検査を指示する場合があります。他にも税関以外の公官庁が特定事項に関する証明書(輸出国で発行するもの)を要求する場合があるので、事前に書類の手配を済ませておく必要があります。
輸入コンテナドレージ(ドレー)
輸入コンテナを引き取る際は、輸入者はCYにD/O(貨物の引き渡し指示書)を差し入れる必要があります。CYは提出されたD/O(貨物の引き渡し指示書)と輸入許可を確認したのち、CYからの搬出を許可します。なお、輸入コンテナには通常1週間程度のフリータイム(CYに無料で保管できる期間)が付与されます。このフリータイムを超過した場合、デマレージ(長期保管に対する超過保管料)の支払いをCYからの搬出に先だって行う必要があります。
CYから搬出された海上コンテナは指定された倉庫までドレージ(ドレー)されます。
輸入貨物のデバンニング
倉庫に到着した海上コンテナはデバンニングされ、貨物の搬入が行われます。倉庫ではデバンニング時に外装の確認が行われ、ダメージがある場合は輸入者に報告を行います。輸入者はダメージの原因を特定し、必要に応じて関係者に情報を共有します。その後、貨物を取り出して空になった海上コンテナは近隣のバンプールに回送して返却します。返却が遅くなった場合、ディテンション(返却延滞料)が課されるため、返却前に支払いを済ませておく必要があります。
なお、返却コンテナの内部に汚れや残置物などがある場合、もしくは外側にダメージがある場合はバンプールで受け取りを拒否されます。輸入者は清掃費用を支払うことで、改めて船社に受け取りを依頼することができるようになります。
まとめ
国際物流の特徴やプロセスの詳細について解説しました。国内輸送と異なり、国際輸送にはコストと時間を要するプロセスが存在し、関係者も多様です。加えて、輸出入許可の取得や関税の支払い、専門用語などといった国際物流特有の特徴があります。
国際物流はモノの動きの確実性を担保する仕組みが発達しているため総じて複雑な動きとなりますが、一方で体系的に整理されたプロセスであるともいえます。輸出入者は、適切なタイミングで必要な手続きや情報の提供を行うことで国際物流をスムーズに手配できます。
この記事で国際物流の流れを理解いただき、国際物流実務の参考になれば幸いです。
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