物流企業がドイツで日本産品をアピール⁉ デュッセルドルフ駐在員事務所をご紹介！｜KONOIKEジャーナル

　こんにちは。KONOIKEグループです。
2022年5月に開設された「デュッセルドルフ駐在員事務所」。KONOIKEグループの物流・フォワーディング・通関機能の強みを生かし、日本産品の販売に貢献するKONOIKEグループ初の欧州拠点をご紹介します。

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――ドイツ・デュッセルドルフ市

　日系企業の進出が多いこの地で、デュッセルドルフ駐在員事務所はKONOIKEグループ初の欧州拠点として開設されました。
国内KONOIKEグループの物流・フォワーディング・通関部門と連携し、日本から日本産品を輸入し、ドイツで販売する「物流商社」を目指す、市場調査や現地でのリレーション構築の要所です。

日本の自治体と協業して、日本産品の催事を実施

　日本の自治体から依頼を受けて、日本産品を販売・試食する催事を物流会社である鴻池運輸が運営、デュッセルドルフ駐在員事務所がサポートしています。
ドイツには「Was der Bauer nicht kennt, frisst er nicht」（農⺠は⾃分の知らないものは⾷べない）ということわざがあるとおり、ドイツの方は商品の製造背景や産地にこだわる傾向があります。コロナ禍を機に世界的な健康への意識が高まり、ジャパンクオリティの食品が再注目される中、お茶や手工芸品などを販売・PRし、日本産品に親しんでもらう場づくりをしています。

■　ミュンヘン・クリスマスマーケット

　バイエルン州ミュンヘン市で毎年開催される、札幌市とミュンヘン市の姉妹都市事業の運営業務を２年連続で実施しました。北海道の特産品を選定し日本から輸出入し、販売と管理運営に加え、札幌市の観光PRも行いました。EUの厳しい輸入規制の中で、商品の一部は原材料を加工して販売したことで、2022年から2年連続で全商品完売も達成しました。

■　Konoike All Japan Fair

　ドイツのデパートの一角を貸し切って、日本の16道府県庁に参画を促して当社が主催しました。
ドイツと日本をつなぐ架け橋の役割として、多くの自治体にも評価いただきました。

■　京都府庁とコラボした、和食の試食・販売会を開催

　2024年3月に、京都府庁より受諾した「京もの伝道師」を開催しました。ドイツのレストランで京都産品を調理・試食できるイベントで、ドイツの小売店や外食店企業を招待し、その場で試飲食を実施、加工食品の展示・販売も行いました。
現地メディアも来場し、大盛況！物産展の運営だけでなく、その場で調理した食品をtoB向けに試飲食できるイベントの開催は初めての取り組みでした。

事務所スタッフ　マニュエラ・ヤマネさん

その国の文化の美しさを伝えるために「食」以上に良い手はありません。イベントでは京都府を代表する13種類の食材を厳選し、シェフによる調理ショーも実施しました。
来場者はまるで芸術品のような京都の食材に触れて、匂いを嗅いで、舌で味わうことで、その美味しさと上品さを堪能し、感動していました。このイベントの開催を生かし、これからも日本と日本の人々の美しさをヨーロッパに届けていきたいです！

デュッセルドルフ駐在員事務所　　　
所長　南澤一徳さん

2010年鴻池運輸入社。国際物流関西支店で海上貨物や航空貨物のフォワーディング業務に従事し、2022年より現職。

―KONOIKE初の欧州拠点としての手応えは？
ドイツに進出している日系物流企業は軒並み40年選手で数も多く、肩を並べるのは容易ではありません。しかし、EUの輸入規制は非常に厳しいことが参入障壁にもなっており、むしろビジネスの可能性を感じます。コロナ禍でのロックダウンを経て健康志向の高まりが他の国よりも顕著なことも、日本産品を広めるための追い風です。京都府庁とのコラボなど新しい取り組みにも挑戦しており、着実に実績を重ねている手応えがあります。

―今後目指していきたいことは？
これまでKONOIKEグループが行ってきた、物流・商流・自治体ビジネスを総動員し、日本産品を自ら運び、自ら販売する「商流ビジネス」の確立を目指していきたいです。2名体制の小規模な拠点ではありますが、ドイツにおけるKONOIKEグループのプレゼンスを高めながら、日本のプライオリティ向上に貢献できればと思い頑張っています。