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「物流の枠を越えた挑戦」KONOIKEブランドを一層強化し、中期経営計画の実現に向け着実に取り組んでまいります。 代表取締役社長 鴻池 忠彦

Q当中間期の事業環境と業績概要

A当中間期の日本経済は、海外経済の低迷により外需が力強さを欠く状況で推移したことに加え、昨年末以降、為替相場の円高方向への転換や、個人消費の低迷持続による内需の伸び悩みを受け、足踏みが長期化しております。今後につきましても、政府の経済対策への期待感が景気回復の下支えとなる一方で、欧州の政情不安や円高進行による収益悪化などが懸念されます。
このような経営環境のもとKONOIKEグループは、食品や生活関連用品を取り扱う北関東流通センターを増築するなど、国内営業基盤の強化に努めた他、経済成長著しいインドにおいて、鉄道コンテナ輸送事業の合弁会社を10月に設立するなど、海外展開も加速させました。
当中間期の業績は、空港関連のインバウンド活況によるグランドハンドリング事業などの続伸、飲料関連分野の配送センター業務ならびに生産工程請負業務の増加などにより、売上高は前年同期比3.2%増の1,301億16百万円、営業利益は、同9.8%増の62億96百万円、経常利益は、同10.9%増の64億8百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、同26.0%増の42億48百万円となりました。

Q中期経営計画の進捗

A現在取り組んでいる2018年3月期までの中期経営計画も折り返し地点を迎えました。昨年度は、食品関連を中心に約115億円を倉庫・センターなどに投資し、物流拠点を整備しました。また、空港関連においてもインバウンド需要の拡大に対応し、事業基盤拡大に取り組みました。そして、本年度はインドにおける鉄道コンテナ輸送事業の合弁会社設立、同じくインドでのメディカル事業の進展、そしてミャンマーにおける国土交通省の物流パイロット事業受託など、海外において新しい取り組みを展開しております。
しかしながら、年初から中国や新興国経済の減速をはじめ、国内においても経済の足踏み状態が続くなど、計画策定時に想定していた事業環境から変化している部分も多くあります。また、IoTやロボット化、自動運転技術の発展など従来の物流の常識を根底から覆すようなイノベーションの動きもあり、このような事業環境の変化を前向きにとらえ、いかに対応できるかどうかが問われています。掲げている現中期経営計画の2018年3月期目標売上高3,000億円、営業利益150億円、ROE8.7%の達成と持続的な企業価値向上に向け、事業ごとの課題を明確化し、着実に取り組んでいく考えであります。
従前よりKONOIKEグループは持続的な企業価値向上に向け、強靭な事業ポートフォリオを構築するよう努めてまいりました。これからも、次世代の中核事業の創出について取り組みを強化しつつ、既存事業で得たキャッシュ・フローを再投資してまいります。これによって、グループ全体でさらに強く安定した事業基盤を確立してまいります。

QKONOIKEブランドの強化

AKONOIKEグループとお客さまの関係を支えているのは「信頼」です。そして、その「信頼」を支えているのは「安全」・「品質」であり、その「安全」・「品質」を支えているのは「現場」です。その「現場」を支えているのは「人」であり、一人一人の不断の努力によって100%の「安全」、100%の「品質」を実現できてこそ、100%の「信頼」をお客さまから頂くことができると私は考えています。
まさに私たちの事業は、KONOIKEグループのブランドである安全と品質を高め、お客さまの生産性向上に貢献し、お客さまとの信頼を構築していくことです。事業を通じて、お客さま、株主・投資家の皆さま、地域社会、従業員を含めた全てのステークホルダーの皆さまにご満足いただくことで、KONOIKEグループのブランドをさらに強くすることができると考えています。今後も高い品質のサービスを提供し、安全で安心な社会の実現を目指し、社会に根差した事業を展開してまいります。
KONOIKEグループのロゴを見た世界中の人々に、このブランドは高品位で安全・安心なサービスを提供する会社のシンボルマークであると思っていただけるようにすることが、私の使命です。

Q株主・投資家の皆さまへのメッセージ

AKONOIKEグループは136年の歴史の中で、主力である生産工程サービス・一般物流サービス・国際物流サービスなどを含んだ10分野のサービスを組み合わせることで、幅広くお客さまのご要望にお応えしてまいりました。今後も、世の中の変化に対応し、さらにお客さまのご期待・ご要望にお応えし続けていくには、KONOIKEグループのサービスを束ねる「バンドリング」が鍵になると私は考えています。あらゆるお客さまのニーズに沿ったサービスを提供する「マルチサービスプロバイダー」を目指し、製造業のお客さまに対する請負業務や物流業務など既存サービスの高度化、ならびに非製造業のお客さまに向けても新たな事業展開を図ってまいります。また、グループ経営を推進し、日本国内での新たな分野への挑戦にとどまらず、グローバル展開にも積極的に挑戦し続けます。海外現地のニーズを丁寧に汲み取っていくことで、日本国内とは一味違った事業を展開することが可能であると考えております。
今後とも、KONOIKEグループ一丸となって物流の枠を越えた「マルチサービスプロバイダー」を目指してまいります。

引き続き、皆様のご支援・ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。