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草野 新しい事業の取り組みについて伺いたいのですが、さまざまな国に拠点を設けていらっしゃいますね。世界的な視野で目指している目標があれば教えてください。
社長 現在、当社ではアメリカ西海岸、中国、ベトナム、シンガポール、インドネシア、フィリピン、インドに約30の拠点があります。従来の国際物流に加え、現地の物流業務(倉庫事業、トラック事業など)を拡大していく予定です。
これまでは環太平洋地域を中心に整備してきましたが、今後はヨーロッパ、アメリカ東海岸、ロシア、中近東にもエリアを拡大していこうと考えています。
  そして、単に規模としての成長だけではなく、安全性と信頼性によって世界的なブランドを獲得し、将来的には、名実ともに世界N0.1の物流会社を目指しています。
   
草野 また、国内の新たな取り組みとして医療に係わる事業があるそうですが。
社長 新事業のキーワードとして"健康と環境"を掲げています。
その中で、社内提案から事業化し、2000年4月に設立された鴻池メディカルという会社があります。
草野 そこではどのような業務をされているのですか?
社長 滅菌代行・院内物流・物品管理などを手掛けおり、業界N0.1を目指し企業活動をしています。
草野 具体的にはどのような内容なのですか?
社長 病院で使用する診療器具、例えばハサミ・ピンセット・メスなどを病院から引き取り、洗浄・滅菌して病院へ戻すサービス提供をしています。
これまでは病院内に滅菌設備を設置し、病院の職員が滅菌業務に従事していたのですが、業務の効率化や設備削減などを背景にアウトソーシングする病院が増えてきました。

社長 昨年、東京にオープンした6階建てのセンターは最上階が手術用機器等の洗浄・メンテナンス工場、下層階が航空貨物のセンターとなっている複合施設です。この施設が完成したことにより、航空貨物センター機能付きの洗浄・メンテナンス工場という、ユニークな施設を誕生させました。
草野 とても素晴らしいアイデアですね。
社長 このような洗浄・滅菌代行を行うようになり、現場の看護師さんとコミュニケーションを取ることが増えました。その中で聞いた看護師さんの悩みが、我々物流の専門家からすると簡単に解決できるような内容だったということがありました。
草野 それはどういった内容なのですか?
社長 ナースステーションには診療材料や薬などが置いてあります。例えば薬でも頻繁に使うものもあれば、中には利用頻度の低いものもあります。その頻度に関係なく各ナースステーションに同じように配置されていました。
つまり、病院全体でみると適正に在庫管理されていない状態だったのです。
そこで利用頻度の低い薬を一か所にまとめて在庫管理をしました。その上で、コンピュータで一括管理して必要に応じて発注できる院内物流というシステムを提案いたしました。
草野 それはまさに現場をこまめに回っているからこそ知りえた情報であり、新しいビジネスチャンスということですね。
社長 我々は『勝手口営業』といっています。

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